マジリブログ

つらつら書いてます。

ランサーズの闇を見た話

lancer

アウトプットしたいと言いつつ忙しくてブログ書けてません。こんにちは。

昨日、ランサーズでの出来事を呟いたら、何人かに「いいね」をされたのでまとめておきますね。全くもってよい話ではないんですが。

今ではランサーズは国内最大手と言っていいほどのクラウドソーシングサービスになりましたが、まとまった金額の案件や、適正と言える依頼は少ない(個人的な印象です)ので、積極的には利用していません。

すごく暇な時や、やることも思いつかない時に、なんかあるかなー?って眺める程度の使い方です。「WordPressが動かないから直して欲しい。5000円。」みたいな、簡単に直せそうで小銭拾いになりそうなのを見つけたら、ちょっと応募してみる程度です。

今ではそんな使い方ですが、制作履歴の掲載や、コンタクトの窓口として登録しておくのは、プラスはあってもマイナスは無いと思って、登録して放置してますが、たまに名指しで仕事の依頼をされたり、相談をされたりすることがあります。

で、昨日ランサーズで冊子制作の相談メッセージを頂いたのですが、その内容が以下。

  • A5かB5の50P程度の冊子を作りたい。中面は2色刷りの予定。
  • 表紙のデザイン案を2日以内に2〜3案出して欲しい(メッセージが来たのは日曜日)
  • 中面のデザイン、文章の流し込み作業。地図、イラスト作成の可能性あり。
  • 写真も含め原稿は提供
  • 印刷所への入稿データ作成、および元データも納品
  • 最終納品は2月
  • 予算は33000円

途中までhmhmと読み進めていて最後の予算で目をこすりました。単純にゼロを1個間違えているんだと思いました。33万円だとしても、納期までに時間があるのでご協力お値引きしてなんとか、、、って位な感覚でした。

さすがに桁を間違えているのだろうと思って、金額確認の返信メッセージを書いていたら、その方から追記のメッセージが届きました。そこには改めて33000円と記載されていました。

2度も打ち間違えるとは考えづらい

とは思いつつメッセージを送ったところ、金額は間違っておらず、予算は33000円でした。丁寧にお断りいたしました。

 

 

ヲワリ。

 

 

予算だけ確定していて、作業内容を考え無い人ってなんなんでしょうかね。ホーチミンにでも住んでいるんでしょうか。例えば、2016年11月現在の、神奈川県の最低賃金は930円ですが、33000円を稼ぐためには約36時間です。

1営業日が8時間だとして、36時間は4.5営業日。4.5営業日でデザインも含めて50ページの冊子が作れるんだったらスーパーマンでしょう。そんな人がいて、33000円でやってくれるなら、10万で仕事取ってきて投げますよ。実際はランサーズの場合手数料も取られますから、33000円だと手取りは26400円ですね。26400円でデザインもやれて50ページの冊子を1週間で作れる人が居たら教えてください。

ちなみに、自分の見積定価は1時間5000円+営業管理費10%なので、33000円なら6時間です。6時間で50ページのDTPオペすら終えられる気がしません。

デザインやDTP作業ってソフトウェアや環境整備も含めて、初期投資はかかるし、誰もが簡単にできる仕事ではないと思っているんですが、最近では誰でもできる仕事って認識なんでしょうか。いくらなんでも作り手に対して失礼でしょう。

相場はあって無いようなものかもしれないけど、仕事の依頼する側を教育する仕組みがあっても良いんじゃないですかね。ランサーズさん。

ただ、別の視点で考えると、この金額感で仕事を出す人がいるということは、受ける人もいる可能性があるということだと思います。やはり、クラウドソーシングはクリエイティブな仕事の単価を下げる要因になっているのではないでしょうか。

 

 

今回はランサーズの深い闇を見た気がします